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藝大学費値上げの調査

藝大の学費値上げについての情報共有ページです。

プレゼン資料

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プレゼン資料

凡そ10分間を想定したプレゼン資料です。
実際に行った時のものから改良しています。
背景が黒いのはパワポで表示した際に目に負担がかからないようにするためです。


p1(パワポ一枚目)
それでは、まず概要を説明します。
藝大は昨年10月26日にホームページで値上げを発表しました。
簡単に理由をまとめると、トップアーティスト育成のためです。
現在授業料は年間約54万円ですが、20%値上げされ、約64万円になります。
対象は今年度(パワポは前年度の資料です)の学部新入生からです。
二年生以降は値上がりしませんが、院等に進学すると対象になります。
新入生との間で分断されていると感じます。

p2
藝大のホームページで公開されているものを一部持ってきました。
真ん中の辺りに、世界の一流芸術大学と伍して行くためとありますね…藝大は劣っているということなのでしょうか?
トップアーティストの育成、学生たちに還元といったことも書かれています。
p3
これからいくつか問題提起を行います。順にお話していきます。



p4
1、連絡も説明会もない。
値上げは実はホームページで公開されただけでした。
私もそうですがメディアの報道で突然知った学生が殆どだと思います。
学生のためなのに、おかしくありませんか?
問い合わせ先として、戦略企画課が紹介されています。
私や他の学生が質問しましたが、具体的な話は聞けていません。
知る権利はないのでしょうか?
p5
これは課から来たメールです。
私が提出した署名に対する回答となっています。これが全文です。
提出時点で、賛同者は3600人を超えていました
真ん中の辺り、本学にとって必要…適切に審議を行い決定した… その下、現時点では、説明会を開催する予定はない。
理由や経緯は、説明をしている通り…
と、このように簡潔で、私に言わせるとゼロ回答といったところでしょうか。
3600人を超えても説明会さえ開かないというのです。
他にもいくつかメールでのやり取りはあるのですが、どれもこんな感じです。
(別のページで紹介します)
p6
2、審議は本当に適切だったのでしょうか?
値上げ率を20%にした根拠は示されていません。なぜ5%でも10%でもなく20%なのでしょうか。
根拠が示されなかったという教授もいます。
(新聞記事に掲載されています。他のページで紹介します。)
学生のための値上げであるのに、私たちは何も意見を求められていません。
経営協議会というところが値上げについて審議し承認しました。確認出来る限りでは、平成29年1月26日から議題に挙がっています。
決定まで時間があったのに、周知されなかったのです。資料はホームページで閲覧することが出来ます。
ほぼ教員の意見がないままに決まったと指摘をする教授もいます。
(上記と同じ新聞記事)
これは政府が閣議決定にて教授会の権限を縮小したことが影響しているようです。
しかし適切に審議したというのであれば、それを示すべきではないでしょうか。





p7
3、用途について疑問があります。
上の二つは戦略企画課の職員から聞いた話です。
例えば、運営費交付金と学生からの納入金、その他の収入では運営が難しいと説明されました。
増税や電気代等の値上げも負担増なのだそうです。
値上げの用途についてはお話いただけないのに、こういったことは聞けたんです。
また先週、大学からメールで連絡が来たのですが、取手キャンパスの学バスが、老朽化と頻繁に故障することを理由に廃止されました。
他にも、ぐらつきのある椅子が数多くあるとか、アトリエが雨漏りするといったような、予算不足を感じることが多々あります。



p8
これはホームページで公開されている経営協議会の議事要録です。
本学の課題として施設整備、美術館奏楽堂などの老朽化対策のための新たな予算獲得について、学外の委員よりご助言ご提言いただいた。というものです。
真ん中、私立大学などでは長期修繕計画を立て、授業料その他で徴収しているが、必要に迫られて予算獲得するとなると非常に厳しいのではないか。とあります。
別に授業料を増額して老朽化対策に充てろとは書かれていませんが、先の戦略企画課からの説明と合わせると、用途に疑問が湧きませんか?
→後日わかったことですが、学部新入生が入学時に収める納入金に「キャンパス環境整備支援会会費」という形で10万円の会費を集めるものが新設されていました。少なくとも昨年の12月22日まではホームページに掲載されていません。
年間約10万円の値上げであることは言われていましたが、初年度学費については、約20万円の値上げだったのです。
ちなみに値上げについて議事要録には、
案が出されたり、審議し承認されたりしたくらいしか書かれていません。




p9
4、経済的な格差が広がる可能性があります。
授業料の減免や給付型奨学金を行うとしていますが規模は分かりません。
ちなみに給付型奨学金は、半期毎に5万円を給付するものです。いったん収めた授業料が一部帰ってくるということだと思います。申請には家庭の収入状況など、詳しく示さなければなりません。学生にこれほど詳しく説明を求めるなら、値上げについても同様に示してほしいです。
財源は自己収入などであるため、規模が大きくなれば他に予算を回せなくなります。



制作や生活に響きます。バイトの時間を増やすか、ご家族に出してもらうか、或いは教育ローンを借りたり増額したりするといったことになります。
教育の機会均等の確保のためと書かれているのですが、値上げすること自体が機会均等に背くのではないでしょうか?


芸術大学を受ける人が減る恐れがあります。
藝大の学費、例えば美術学部の彫刻科で初年度に納入する額は約133万円です。制作は大抵自己負担です。しかし芸大は国内唯一の国立の芸術大学であることから、値上げを行っても受験生は減らないといった見込みがあるのかもしれません。(そのようなことを学内職員が仰っていました。別のページで紹介します。)

受験勉強においても費用がかかります。彫刻科の浪人生は、一日当たり凡そ5000円、週6日予備校に通うこともあります。

能力に応じて等しく教育を受ける権利があるとは言っても、能力を身につけるためには経済的な力が必要でもあります。

仮に受験生が減れば、その分大学の収入も減ります。




p10
こちら、また経営協議会の資料になります。10月25日、値上げが公開される前日のものになります。
この日、この会にて承認されたわけですが、面白いご助言がありました。
授業料値上げについては、東京藝術大学の教育内容、活動が前進してきた証拠なので大変いいことだと思う。とあります。
国が予算を投じなくても発展するといういわば、自己責任・自己負担的な発想なのかと想像しています。
戦略企画課に確認したところ「公表している通りであり、それ以上のことについてはお答えできません。」との回答がありました。(別ページで紹介します。)
良いことなのでしょうか?




p11
以上いくつか問題提起をさせていただきました。
最後に、今後について説明します。
署名を学長に提出すること。
学生の話し合いの場を作ること。
値上げについて、私が説明会を開いてみること。
記者会見をすることを考えています。
少しでも関心を持っていただけたら幸いです。
ただ上記の提起ではまだモヤモヤされる方もいらっしゃると思います。
他のページで、様々な観点から詳しく述べていきますので、ぜひご覧下さい。
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